当社の想い
当社のテーマは「移動」と「ホスピタリティー」と「お出掛け」です。
移動
人間の生活は“移動”で成り立っています。朝起きて洗面所に行くのも、学校・仕事場に行くのも、買い物も、映画を見に行くのも、通院も、京都に行くのも、ニューヨークに行くのも。となると、自分の意思で行きたいところに行けることが自立した生活です。しかし、多くの障害者が運転免許を取得することができない、高齢になれば自動車の運転に不具合が生じます。つまり、自家用車中心の社会では「誰もが」と「持続性」のない社会体系であることは明らかです。そこで、公共交通機関がユニバーサルデザインとして充実・発展するよう願いを込めながら活動します。
ホスピタリティー
“ホスピタリティー”の語源は、ラテン語のホスピターレ…旅人(巡礼者)を癒す大きな家…です。国も言葉も習慣も違う旅人を癒すということは、旅人ひとりひとりの違いを受け入れるということになります。「異を受け入れる」ということが、日本人には一番苦手なことであることは明らかです。そこで、これからの共生社会のためには「ホスピタリティー」がキーワードになります。
ちなみに、ホスピターレを語源とする言葉にホテルがあります。欧米型ホテルは宿泊客の国籍は多様で、多様なリクエストに応じなければなりません。ロビー(レストランも)はバブリックエリアで、トイレ利用だけの客、ソファーでちょっとひと休みの客も拒みません。逆に宿泊者は客室以外での身だしなみを問われ、浴衣、スリッパは客室内のみ、レストランによってはドレスコードがあります。日本と欧米の宿泊施設の観点の違いからも、実際欧米型ホテルで勤めていた経験からも、日本でのホスピタリティー導入の難しさは痛感しています。ホスピタリティーとは、「お互いが理解するこころ」だと思います。障害者や高齢者のもののとらえ方(認知)は、本人の文化ととらえたらいかがでしょう。外国人との異文化交流の感覚で付き合えばお互い楽しむことができます。「支援する側される側」「良い悪い」の考えは捨てましょう。
お出掛け
外出によってQOLは向上します。外出しない生活を想像してみてください。
「移動」と「ホスピタリティー」と「お出掛け」をテーマにした理由は、ホスピタリティーあふれる社会で、誰もが好きなところに行くことができ、好きなことを楽しめることで、満足と自信、喜びを常に味わうことができる社会になったらいいなー、と思うからです。
隠れテーマとして「鉄道」があります。自閉さんを筆頭に、障害児・者に鉄ちゃんが多い理由は、驚くほどに明確です。